今年の冬はどうやら寒さは日本だけではないようです。 ここのところ、毎日零下の朝を迎えています。 シエラパードレの山々の峰はうっすら雪化粧。 昨日は前夜から雨が降り、一日雨降りの予報が出ていましたが、朝には薄日も射し日中は寒い乍らなんとかお天気も持ち堪えました。 一年の感謝を込めて、茶室の大掃除です。様々な思いを一履き一掃き清めて来ました。 今年は襖の張替え、障子の張替えをして頂き、茶室の気品を備えて小さいながらも凛とした茶室となりました。 来年は10周年を迎えます。 大事に大事に使わせて頂いて来ましたが、修理をしなければならない箇所も出て来ています。 アメリカの地に移築されてから既に64年目、おそらく100年近い建物なのでしょう。 すっかり修復したいと思いますが、公共の場にある茶室なので資金集めなど問題は沢山あります。 これからもサンタバーバラの地に日本との架け橋として存在し続ける事が出来るよう、小さな力が集まって守っています。 今年一年ありがとう。
土曜日稽古の稽古納め。 昨日、一昨日の氷点下のぴりっとした空気とは打って変ってどんよりした空模様、今にも雨が落ちてきそうな空、だけど少し暖かさを感じる朝。 10時にはぽつぽつ降り出してしまった。 静かに、落ち着いて今年一年を振り返ってのお稽古が出来ました。 炭を入れて釜から上がる湯気の何と暖かい事。 一年振りに逢いに行ったB夫妻の相変わらず元気な顔を見て一安心。 たまに行く理由は弁護士で陶芸家のMr.Bの作品の上がり具合の様子を見る事。 前から目をつけていた花入れになりそうなシリンダーがいい感じに収まった。 お茶の道具としてでなく、彼の感性が私の中のお茶と出合った時に姿を現して来るのです。 全くお茶とは無関係の作品乍ら、お茶が見えて来る面白さについつい足を運んでしまいます。 何より、元気な姿を見る事が第一なのですが。。
気がつけば今年ももう残すところ10日余、炉開きをしたと思ったら、今年も稽古納めの日がやってきました。 最後のお稽古で感じたところ、それぞれが一皮むけた感じで、前に進んだと思いました。 同じ事の繰り返しの稽古ですが、見えるところが見えるようになった証だろうと思います。 私自身が生徒に育てられていると感じた日でした。 来週は茶室の大掃除、皆で一つになって一年間お世話になった茶室に感謝しましょう。 来年は心看庵の10周年、更なる発展が出来るか、頑張りどころです。