亥の日に暖の火を入れると火災が起こらないと昔から言い伝えられて来た 今の時代にとは思うが、火と茶の湯は切っても切り離せないところから、昔からのしきたり、文化として守り伝えるのも茶をする者の務めと思う。 日本を離れて遠い地であっても、それを守り実行することが大切なのだと思う。 夏の間に準備して来た灰を炉中に入れ、今年初めての炭をつぐ。 香の香りと釜の滾ってゆく音を聴きながら、ゆったりと濃茶を練り上げる。 無病息災と火災の鎮火を祈りながら、亥の子を模った餅をいただき、仲間と濃茶を回し飲む茶の湯の醍醐味。 このひと時になんの欲があるのだろう 至福のみを感じる 昨年の12月は大火災に見舞われ、今年は北と南で大火災が発生した。 人知が及ばない自然災害には争うすべがないが、これも人類の自然への奢りの結果だと思う。 昔の教えには必ず意味があると思う。美しいしきたりと文化を守り伝えることが茶人としてしなければならないことだと思う。
秋の京都、奈良、信楽 今回も盛り沢山に駆け巡ってきました 茶事も名残の夕ざり、渋谷の馬鹿騒ぎとは程遠い光の揺らめきに時間の移ろいを惜しみながら 贅沢なお道具と美味しい懐石料理を堪能しました。 久し振りの相伝稽古と弘道館へお菓子の公募展 奈良へ移動して大和文華館、高山、正倉院展と巡る 今年の紅葉はもう少し待たねば 信楽の冷気の中、山が迎えてくれるミホ美術館 100の手遊び、それぞれの感性が花火を散らすような見事な茶杓展、数寄者達の想いが込められている ひらがね井戸に魅せられて仮名文字ワークショップに参加