雨の恵み 昨年より沢山の雨が降る。やっとカチュマレイクの眺めも昔に近付いて来ました。先週までの初夏のような天気もまた一転、今日は雨が降ったり止んだり。まさに三寒四温の様子です。 日本の桜の開花も例年より二、三日早いそうですが、春を待つ心はいつもウキウキするものです。気に入った道具に出会ったときの気持ちにも似ています。 道具といえば、大事な道具、良い道具とはとの問いかけが、紅雲庵さんのブログにありました。とても興味深かったので ご紹介します。 そこに小堀遠州公の言葉が紹介されていましたので引用させていただきます。 道具とても さして珍器によるべからず 名物とても異りたる事もなく 古き道具とてもその昔は新し 唯先達より伝わりたる道具こそ名物ぞかし 旧きとても形卑しきは用いず 新しきとても 形よろしきは捨つべからず 数多きを羨まず 少なきをも厭わず 一品の道具なりとも幾度も持てはやしてこそ 子孫に伝うる道もあるべし まさにその通りですね。以前ある先生から、稽古道具は100年立っても稽古道具とのお言葉を伺いましたが、さて稽古道具とは何なのでしょう。 紅雲庵さんはおっしゃいます。お稽古のために必要となる道具は、値段が高い安いではなく それがそこに必要だから手に入れた物、扱いも含め、目を養い 学ぶための道具なのですね。道具も使われてこそ生きるという事ですね。