アメリカ大統領選挙の喧騒をよそに、今年も無事に開炉を迎えることができました。
日常の流れの速さに押し流されそうになりながら、この日のために灰を準備をし炭を洗い、道具を合わせ、料理の段取りを考える。
どうしたら、客の喜ぶ顔を見られるかに心を砕きます。
待合茶の道はたどるに深き武蔵野の月ぞ住みたる奥ぞゆかしき
自分だけの喜びを人に押し付けるのではなく、そこに生まれる共感や安らいだ心持ちが少しでも伝われば、亭主冥利につきる一座建立となるでしょう。
あくまでもここでの茶会は実践でありながら、学びの場として、お茶を習うとはどういうことかを生徒たちに知ってほしいと思います。