待ちに待った、福の神茶事が近づいて来た。
京都の数寄者中田さんの前厄祓いの茶事だ。
どんな道具組みで迎えてくださるのか今からドキドキワクワクしている。
だからという訳ではないが、今日訪れた神田明神は江戸の総鎮守として鎮座する銭形平次でもおなじみの由緒ある神社だ。
御茶ノ水の高台にかなり広い敷地に立地している。
祀られているは大黒天、恵比寿さん、もう一つ忘れてしまったが、茶事の無事を祈るにはもってこいの祈願所となった。
神様はどこから来るのか、の質問に??? 柏手を打ち、神様の降臨を促すと、神様は空から降りて寺社の東側の扉から入って来られるそうだ。私たちの願いをお聞きになると、裏のお休み所で休まれた後、また天へ戻られるとか。
柏手で呼ばれるとその都度 降りて来られるということで なんともお忙しいことである。
今回の福の神様大黒天へ茶事の無事を祈って来た。
そのまま、湯島天満宮まで足を伸ばす。
ちょうど受験の最中のせいか、絵馬が山のように奉納されていた。昨日が天神さんの日で日曜だったので詣で客は日きりなしだったことが想像される。 庭の梅園は 三分から五分咲きの紅白梅が芳しい香りを放って、メジロらしき小鳥が忙しく蜜を求めて 飛び交っていた。
ここの寺社は出雲系の寺社とのことで 千木が天を刺しているのがその証拠だそうだ。 天満宮、神宮、と宮のつく寺社は怨念がこもった魂を鎮める所ということで何かおどろおどろしい。
確かに道真の恨み、怒りを鎮めるための社が天満宮であるから、合格祈願をするのは本来はおかしいのかもしれない。
それよりも、ひふみのよ いつむななや このとう と唱えて魂を鎮める方が向いているのではないかと思う。数霊というそうだ。
アメノウズメのみことがストリップで 天照大御神を天岩戸から引っ張り出したのもこれらしい。
おまじない、死の世界から、黄泉がえりの呪文だったとは 面白い話だった。