7月1日から茶室再開の朗報も知事による間際の再自粛要請であえなく絵に描いた餅になりました。フェイズ3とか4とかの経済活動重視による自粛解禁によって 多くの人は全てが元どおりになったと大きな勘違いをしたのか、あっという間に感染者はうなぎ登りに増加してしまいました。日本もアメリカも特にサンタバーバラ郡の増え方は異常でした。しかし嘆くことばかりではなく累計約3600人の感染者の88%は完全に快復しているとの統計は少し胸をなで下ろしています。
知人の話ではロズウエルパーク研究所というアメリカでも屈指の研究機関で35年間研究生活を続けられている遺伝子研究エキスパートの日本人研究者の話として、今のコロナの兆候として、感染の数は相変わらず増えているが、それに比べ死亡する人の数が減っているところに着目されて、コロナの力が弱くなって来ているので 若い人に感染が広がっても無症状であるとか、重症化するケースが少ないのではないかとの話でした。もしそれが本当なら暗いトンネルに僅かでも光が見えて来たように思えます。早い検証が待たれるところです。
6月からは、家でのお稽古は人数を制限して始め、合わせてズームで配信することで、こんなやり方でもお稽古が出来ることに驚いています。社中のお稽古だけでなく 仲間との勉強会も含め可能性を試すことの意義見出しています。
6月の末には日本の茶友其中庵さんの夏越の祓え茶会にもズームで参加、カメラワークで茅の輪をくぐりお席にいる臨場感も味わえました。遠来の参加者には、後ほど茅の輪と人形、お濃茶をおすそ分けでお送りくださるとのお話で方法を探って下さいましたが、まだ郵便事情が難しいアメリカへは無理とのことで 残念ですが お気持ちだけありがたく頂きました。そういう茶友がいてくれるというだけで嬉しくなります。
毎日の生活は変わりなく、炉の灰作りも無事に済み、独立記念日はどこもかしこも行事は縮小又は中止、夜中に禁止の花火の音が数発鳴り響いていました。山火事は大きなものはまだ起きませんが、小さなものは時々起こります。日本を襲っている大雨でまた多くの人命が失われました。ひとつ災難をくぐり抜けても次の災害で命を落とされる方の無念と残された家族の悲しみはいつ癒されるのでしょう。この呪われたような今の時代を生きていかねばならない私たちの次の世代が新たな光を見出してくれることを願っています。