大好きな春の歌 見渡せば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける 日本列島は桜前線全開で、どこもかしこも満艦飾の桜、桜に染まった便りがあちこちから舞い込んで来ます。 当方の花見は カリフォルニアポピーのオレンジが野原をオレンジ色に染めてそれはそれで息を飲む圧倒的な美しさがあります。 春はどこであっても、訪れを待ち焦がれる気持ちが、私たちの目に美しさを倍増させるのでしょう。 今日はイースター。新しい命の復活。 柳の新緑と桜の薄紅色 山を街を谷を美しい衣に包んで季節は移ろいで行きます。 川の流れには花びらがたゆたい、儚い想いを流れは運んで行きます。 春を満喫、今しかない季節を大いに楽しんでまいりましょう。 お茶のお稽古も、新しい畳の香りに包まれて、釣り釜から透木釜へ リレー茶会も第二ラウンドがいよいよ始まりました。 花はすでにアイリスが咲く季節ですが、せめてお軸だけでも 柳桜をこきまぜて 春の一日を過ごしました。
長かった日本滞在を済ませて、戻ってきました。 またいつもの生活が始まります。 気持ちも新たに到着翌日から、畳屋さんを迎えて表替え、お稽古、教会の仕事と淡々と過ぎて行きます。 さて、畳屋さんも京都から私を追うようにやって来て、その日から仕事がはじまりました。 6畳の稽古場も10年を超えてそろそろ替え時、すっかり綺麗になりました。 畳のい草の香りは 日本人ならどことなく懐かしい思いを抱くと思います。 茶室の畳も見てもらいましたが、これほどのクオリティーの高いい草が使われていることに驚きの声でした。 でも、実はご本人が仕上げた畳だったようなのです。こちらは まだこの先3〜4年は大丈夫でしょうとのこと。
この日は 待ちに待った中田某中庵さんが開かれる厄払いの茶事 中田さんとの初めての出会いは 2013年の夏、お店にお食事に行き、お茶の話をして、帰り際に淡交の別冊にご自身の茶事の記事が載った本を下さったのだ。 なにやら自分とはかけ離れた雲の上のような 数寄者のお茶に憧憬とも言える思いでおりました。 頂いた本を読み、いつの日かお茶事にお誘い頂けるよ日が来るように夢を見ておりました。 それから、今日の日が現実として来るとは、本当に夢のようでした。 開炉の茶事、懐石勉強会、初釜と2度ほどお邪魔させていただき、いよいよ本番の茶事、お誘いのお手紙頂き、前礼のお返事を差し上げ、いよいよその日です。 ご同席の面々は、お仲間同士で、すでに慣れた方々ばかり、中尾さんの渾身の懐石はいつも絶品 優しく、大事に味わうお味です。 制限のある場所でもできる 工夫を凝らした茶事に、これからの参考として大いに役立ちました。 これからも折に触れ、時間が合う時にはお邪魔させて頂きたいところです。