長かった日本滞在を済ませて、戻ってきました。 またいつもの生活が始まります。 気持ちも新たに到着翌日から、畳屋さんを迎えて表替え、お稽古、教会の仕事と淡々と過ぎて行きます。 さて、畳屋さんも京都から私を追うようにやって来て、その日から仕事がはじまりました。 6畳の稽古場も10年を超えてそろそろ替え時、すっかり綺麗になりました。 畳のい草の香りは 日本人ならどことなく懐かしい思いを抱くと思います。 茶室の畳も見てもらいましたが、これほどのクオリティーの高いい草が使われていることに驚きの声でした。 でも、実はご本人が仕上げた畳だったようなのです。こちらは まだこの先3〜4年は大丈夫でしょうとのこと。
この日は 待ちに待った中田某中庵さんが開かれる厄払いの茶事 中田さんとの初めての出会いは 2013年の夏、お店にお食事に行き、お茶の話をして、帰り際に淡交の別冊にご自身の茶事の記事が載った本を下さったのだ。 なにやら自分とはかけ離れた雲の上のような 数寄者のお茶に憧憬とも言える思いでおりました。 頂いた本を読み、いつの日かお茶事にお誘い頂けるよ日が来るように夢を見ておりました。 それから、今日の日が現実として来るとは、本当に夢のようでした。 開炉の茶事、懐石勉強会、初釜と2度ほどお邪魔させていただき、いよいよ本番の茶事、お誘いのお手紙頂き、前礼のお返事を差し上げ、いよいよその日です。 ご同席の面々は、お仲間同士で、すでに慣れた方々ばかり、中尾さんの渾身の懐石はいつも絶品 優しく、大事に味わうお味です。 制限のある場所でもできる 工夫を凝らした茶事に、これからの参考として大いに役立ちました。 これからも折に触れ、時間が合う時にはお邪魔させて頂きたいところです。
京都滞在の目的は福の神茶事への出席、リレー茶会 懇親会への参加と多目的 その他にも日本各地、世界中から集まるまだ見ぬ茶友との現実の出会いを楽しみました でも自由時間は気の合う友と京都散策 あしげく通っている京都でも 行くところはほぼ同じ場所、まだ見ぬ知らないところばかり 三人で木屋町の餅料理北村で食事の後は グレンのお誘いでリッツ・カールトンのバーでお寛ぎ 昔、藤田ホテルだった頃とは全く改装されてモダンなホテルに変身していました。でも懐かしい、、、 京都滞在最後の日は、泉屋博古館の茶道具展の切符を席地さんから頂いていたので出かけてきました。 宗旦から不昧までの茶道具展は数はそれほどでもなかったのですが、内容が濃くて、見終わってため息が出るほどでした。撮影禁止なので画像はありません。 グレンと別れて 午後からロバートと野村へ、残念なことに休館。 そのまま歩くと 無鄰菴の前に出て、中を見学しました。 山県有朋の別荘だったそうですが、600坪ほどの広さに池、滝 小川の流れがあり燕庵写しの茶室がありました。 もともと芝生にこだわりをもった有朋公は苔より芝生を好まれたそうです。しかし湿度や温度も苔の生育に適した京都では苔の方が強かったようです。 茶室は遠州流の茶室相伴席を備え 月見のデッキも備えた 風流な茶室です。