慈雨煙る師走の一日、トムの茶事 瓢簞から駒が出るの例えのように、出来事は夏から始まった。 ボストンでグレンに焚き付けられて私を呼ぶ茶事計画が持ち上がってから、点前座をどこにするか、懐石はどうするか、相談を受けながらこの日を迎えるためにトムの努力を褒めてあげたい。 濃茶、薄茶ができるくらいの道具が集まり、夏のサンフランシスコで研修に励み、これも必然と受け止めるべきか。 炭は当然スキップではあったが、初座で懐石はカリフォルニアスタイル、 主菓子を頂いた後、中立で腰掛けへ、迎え付けはボブの尺八。 蹲を使って席入すると濃茶が始まる。 続き薄ではないが当然電気で湯を沸かすので、後炭も省略してそのまま薄茶。 亭主相伴して無事に茶事は終わった。 今まで学んできたことが形となってトムの茶事になった事が師匠冥利につきる嬉しさであった。 Chaj California style is held by Tom. I was invited his first Chaji as the guest of honor with other 2 students. He has been planning it after his trip to Boston in summer. Our friend, Glenn, gave him the courage to throw the Chaji and invite me as his Tea Teacher. It was such as honor and pleasure to me.