大名茶人 松平不昧公没後200年特別展
日本滞在の〆に行くことが出来ました
雲州蔵帳に名前を連ねる道具は知ってはいても初めてお目にかかるのは初めてのものばかり
どれも素晴らしいのだが、一番心を打たれたのは 何と言っても彼の言葉
茶の湯の本意
一、茶の湯はいかにも綺麗にいさぎよくさびたる中にも、見所あるを本とする
一、時世のうつりゆきをわきまえず 一つところに足を止めて移行を知らざる者は生涯の下手と申すべき也
一、先達の仕置きしことはいずれの流にも限るべからず とりようのことを我の力にすべきこと
一、茶道は点前を専一にして意を次にせよ、茶の者は意を専一にして点前を次にせよ
茶道は下手にしてもよし 数寄者は下手に手はせんなきこと也
一、点前は飯椀を取りて飯を食い、汁椀を取りて汁を吸い、箸を取り置きする如くなるを、成就と申すべき也
遠州に私淑し石州流を体得しながら常に利休の茶を基とする不昧公に真の茶の湯者の姿を見る