夜半から降り出した雨に洗われて、門を開ければ、、ではないけれど清浄な空気に満ちた朝を迎えた。
毎年行う炉開きの行事も今年は リモートで社中全員が画面の前に集まり実際に点前をしてくれた 2名によってお茶が点てられた。
前日に全員にお菓子を配り 画面の前でも一同が一つになれるひと時だった。
丁度、大統領選の開票真っ只中で、トランプの分断が続くのか、バイデンの融合が生まれるのか 固唾を飲んで見守ってはいるが、お茶に政治はご法度。ただ、お互いを敬うこと、感謝をする事、和を持つ事、心清くいる事、お茶の教えの通り生きられれば問題は起きないのではいかと思うが、そこは人間。
茶人はどんなことがあっても、季節によって行う事は生きて行く限り変わらないと思う。灰を手入れし、お菓子を作り、道具を愛でて、どこで使おうか思いを巡らせる。世捨て人ではなく、季節と共に茶と生きる生活は幸せというに他ならない。
また、一年が巡り、同じことが繰り返される喜びを限られた人生の中で続けていく。